2008年07月02日
THE★遅杉
最近おきなまろさんにいわれたこと。
「中高生時代に反抗期を経験していないの?そしたら後になって精神的にきつくなるよー、気をつけてー。」
中学時代は勉強することに疑問を持たないでいた上に、学校制度の鋳型にはまることが好きだったし、
高校〜予備校でサボり癖がついても総ては自分が悪いと考えていたし、
大学でも彫刻学科でどんなにアウトローっぽく振舞っても最終的には端っこにいるようにしていたので、
周りの環境に刃向かうなんてとんでもないことだ、と思っていたのですが。
ここ数年の自分をあらためて思い返してみると、
自分の実力の限界を試すのを怖がるし、でも口先ではえらそうなことばかり言っていて。
弱い自分を見られるのが怖くて、教授の出講日にはアトリエから逃亡してばかりだから、椴金のようにたたかれて伸びることもない。
たいした行動力もないので学外で自分の活路を見出すこともせず、脳内の理想郷ばかり拡大していく自慰的日々。
総てが自分の思い通りにならないと気がすまないから、割り切って行動するということもできないでいる弱虫。未だに履歴書がかけていない。
針で刺す痛みすら怖がっていたら、死にそうなほど重苦しいおもりがあとに待ち構えてました。
結局、今が自分にとっての反抗期なのかな。だとしたら、かなりのバッドタイミングなんですけど(汗)。
高校受験で親ともめる中学生より痛いんですけど。自分の生活をどうするか決めていかなきゃいけない時期だけに。
物事をそれなりに客観的にみれる分、今の自分のしょうもなさが見えてしまって情けなく思うばかり。
もっと、自分のことばかり考えられるときにわがままになっていたほうが良かったのかな。
今となっては、単なる後悔でしかないけれど。気づけなかった自分が一番悪いんだし。
周囲に反発しながら自分なりに折り合いをつけて社会の枠組みにはまっていくのと、
反発することすら知らずに枠にはまって大人ぶっているのでは、結構な精神的成長の格差があると思う。
後者の場合でいつか自分の幼さに気づいたとき、今まで周りの評価が高かっただけに精神的ショックは甚大なものだけれども、その怒りのやり場は大人の社会にはないと思う。今から暴れたら「こどもがえり」になってしまうから。
前者は周りの評価は低くなりがちだけれど、まだ親や学校が怒りを受け止めてくれるから、実はこっちのほうが健全な成長過程なのかもしれない。著しい脱法行為を犯した場合は話が別だけど、年相応ではあるのだから。
よく優等生タイプの犯罪で「何であんな出来た子が大人になって…」という人がいるけれど、
それは早めに成長して精神的に大人になって「出来た」のではなくて、
型にはまることに疑問を持たないくらい子どもっぽいから、大人が扱いやすい分「出来た」ように見えるだけなのかも。
だから後で大きいしっぺ返しが来る。順序良く成長できなかった結果に対して。
いままでも自分の精神的成長が4〜5年遅い気がしていましたが。
遅いなら遅いなりに何か贖わなければと焦るばかりの今日この頃です。
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