2008年05月29日
逸脱どころか脱落気味
4年生展、明日の昼までです。
昨日と今日の2日間にわたって講評会がありました。
自分の作品が突っ込みどころ満載であることはわかりきっていたことなのですが、
そのなかでも、
「入試の立体構成みたいに決まった形でつくってるね」
といわれたのはかなりの反省点だと思いました。
因みに今回は音楽を基にした制作を試みたのですが、それについても
「音楽を聴くのにモノなんかいらない、まずそこからはじめなきゃ」
という、根本的なご指摘をうけました。
骨抜きの状態で無理矢理立体制作をしていたのは事実なのですが、それによって一番大事なことも忘れていた名と思いました。
前々から「彫刻」を作ることに対して違和感を覚えていて、それでも課題だからといってがんばって立体を作っていたのですが、
「がんばって」といっても他の人と比べたら気合が圧倒的に低いし、アトリエに足が向かないときもあるけれど、
それでも「彫刻学科の学生」という身分にしがみついて、中途半端なアーティストぶっていました。
けれど今回の課題を通して色々考えて、いちど「立体」から離れてみようかなと決めました。
殆ど同じようなことをずっと(2年の終わりごろから)考え続けていたのですが、
そのころはまだ目の前の問題から逃避しているに過ぎないと思っていたし(今もだろうけど)、
離れること自体は学生時代ならいつでも簡単にできそうな気がしていたし、
彫刻学科なのに彫刻をやらないことがなぜだかもったいないような気がしていたし。
今まで「理想の彫刻学科生」ばかり妄想し続けていて、でも面倒臭がり&格好つけたがりで努力はあまりしようとはせず、
結果的に表面すら取り繕うことのできない、しょーもない作品と自分自身ばかり粗製乱造していましたが。
もっと、自分に素直になれる表現方法を探っていったほうがいいなと思いました。
…それにしてもいまさら遅いですが(汗)。
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