›2008年05月29日

逸脱どころか脱落気味

4年生展、明日の昼までです。
 
 
 
昨日と今日の2日間にわたって講評会がありました。
自分の作品が突っ込みどころ満載であることはわかりきっていたことなのですが、
そのなかでも、
 
「入試の立体構成みたいに決まった形でつくってるね」
 
といわれたのはかなりの反省点だと思いました。

因みに今回は音楽を基にした制作を試みたのですが、それについても
 
「音楽を聴くのにモノなんかいらない、まずそこからはじめなきゃ」
 
という、根本的なご指摘をうけました。
骨抜きの状態で無理矢理立体制作をしていたのは事実なのですが、それによって一番大事なことも忘れていた名と思いました。
 
 
 
 
前々から「彫刻」を作ることに対して違和感を覚えていて、それでも課題だからといってがんばって立体を作っていたのですが、
「がんばって」といっても他の人と比べたら気合が圧倒的に低いし、アトリエに足が向かないときもあるけれど、
それでも「彫刻学科の学生」という身分にしがみついて、中途半端なアーティストぶっていました。
 

けれど今回の課題を通して色々考えて、いちど「立体」から離れてみようかなと決めました。
殆ど同じようなことをずっと(2年の終わりごろから)考え続けていたのですが、
そのころはまだ目の前の問題から逃避しているに過ぎないと思っていたし(今もだろうけど)、
離れること自体は学生時代ならいつでも簡単にできそうな気がしていたし、
彫刻学科なのに彫刻をやらないことがなぜだかもったいないような気がしていたし。

今まで「理想の彫刻学科生」ばかり妄想し続けていて、でも面倒臭がり&格好つけたがりで努力はあまりしようとはせず、
結果的に表面すら取り繕うことのできない、しょーもない作品と自分自身ばかり粗製乱造していましたが。
 
 
もっと、自分に素直になれる表現方法を探っていったほうがいいなと思いました。
 
 
 
 
…それにしてもいまさら遅いですが(汗)。
 

話は変わって。
今回の作品でビー玉をらせん状に並べたりしたのですが、
そのときとある先生が「昔から「玉を転がすような音」という表現があって…」や「中国は左回りに並べるのが美しい音の表現で…」などのお言葉をいただきました。
その話自体を面白く聞くと同時に、自分の教養のなさと下調べのしなさに反省。

やっぱり、自分って口先ばかりだな改めて自覚しました。

 
 


›2008年05月26日

ウダウダ言っていましたが

何とか形になりそうです。
…今の時点で希望的観測の文章を書くのも問題ですが(汗)。
 
 
 
というわけで、彫刻学科4年の課題展示をやります。

場所:9号館の地下1階展示室

日時:5月28・29・30日の朝9時〜夕方5時か6時くらい(30日のみ昼休みまで)

テーマ:「逸脱」
 
 

展示課題のことばかり考えていたら、
来週から始まる教育実習の準備を怠ってた…(汗)。
急いで実家に荷物を送らなければ。

 


›2008年05月25日

悩んでナンボなのかもしれないのだけれども。

この前の日記が本当に自己満足で終わったので、
教職の話に絞ってもうちょっと話を整理してみるテスト。

 
 
自分が教職を第一志望にしなくなった理由は、主に三つ。
 
 
滑舌が悪かったりとっさの対応ができなかったりなど、教師としてはハンデになる要素を抱えているから。
 
学校教育や美術教育に対して懐疑的になり、意義を見出せなくなってしまったから。
 
「学校中心に物事を考えていたら、それ以外の世界のことがわからなくなった」ことに愕然としたから。
 
 
 
一つ目については「やる気があれば何でもできるから大丈夫!」という人がいるかもしれませんが、
自分の場合はちびくろを3年以上やってきただけに、実感を持って不安を覚えています(苦笑)。
果たして自分の声はきちんと耳に届いているのだろうか、と思うときが多いです。
子どもに発音の悪い部分の声マネをされたときには、正直凹みます。
「モノマネされるのも愛情表現の一つ」と思えればいいのですが、自分は割と無理です(汗)。
これが和気藹々としているときならまだいいのですが、もしも不良の子をしかるときだったら、と考えると本当に自信がなくなります。説得したくてもどこか腑抜けに聞こえてしまいそうで…。

とっさの対応のできなさにはちびくろ内でも定評があります…笑えませんが。
突然の予定変更とか苦手です。脳内で予測させる変更パターンを幾つか予行演習していないとパニックに陥ります。
スケジュールをひっくり返すのが苦手です。楽しさの追求よりもノルマの遂行に走ってしまいがちです。
最近はある程度慣れはしたし、子どもも大人もぜんぜん違うことを考えている人ばかり集まっているサークルに長く身を置いていれば、
「やるべきこと」と「やりたいこと」と「みんなで楽しむこと」の突合せで行動できるようになりましたが。
でも子どものころから「あらかじめ決められたことに乗っかる」ことばかりしていたので、
子どもに合わせて毎日アドリブを求められるであろう教育現場に行っていいのだろうか、と思う時もあります。

と書いてみたものの改めて考えてみたら、どちらも「教育」以前にまず「働く」という時点でハンデになると思ったので、
これについてはある程度短所を受け入れるか、長期計画で改善するしかないのかなあ、と思ったり。
 

  
二つ目については、手羽さんが言うところの「論理的に否定することは簡単、肯定することは難しい」というのに行き着いてしまうのですが(汗)。

今まで無条件に受け入れていた「学校」というものの意義について、教職課程で一通り学んだことはとても有意義であった半面、
芋づる式に発掘される現状の問題点からその矛盾を感じ取って解決しようと脳内であれやこれや考えているうちに、
そもそも「教育」という行為が持ち合わせるジレンマを見つけてしまい、最終的には
 
総ての教育行為に、有意義で実に見える効果を見出すことが面倒臭くなってしまう。
 
という極論主義に走り(苦笑)、脳内だけでの試行錯誤なのに疲弊してしまいました。
いや、むしろ机上の空論に対し脳内活動で対抗しようとしたからこそ無駄に疲れたのかなと。
特に学校生活の中での割合が、今の「30分の1」から「30分の0か2(選択必修)」、下手すると「ゼロ」にされそうになった、
美術科という圧倒的少数派にいたことも大きかったのかと。
倒すべき(または、和解するべき)相手が、常軌を逸した大きさであることはいうまでもないから。

こちらに関しては今まで理論だけでしか攻めていなかった分、今度の教育実習で体感していきたいと思ってます。
本来なら「先生になると決めたから実習に行く」というのが建前としてあるのですが、
自分は「先生になりたい(なりたくない)かどうか確かめに実習に行く」考えでいます。
 
 
 
三つ目は…正直、この理由が一番大きいと思います。
「学校以外の社会を知らないで、生徒を社会に送り出す仕事をしていいのか」とかいっていたこともあったけど、
そんなの、履歴書に書くようなおあつらえ向きの文章だったなと思う。
 
自分の脳内にはいつも「理想の自分」があって、それに及ばない「現実の自分」にいつも悩んでいるから。
さらに高校以来はその間にあるギャップを埋める努力をする気力をなくしてしまっているというタチの悪さ(汗)。
自己を語るときに否定形を用いるのが多いのもこのことが原因かと思います。
 
優等生じゃないと気がすまないのだと思う。
小中学校のころ、中途半端な感じで「優等生」をやっちゃったから。
さらに高校以降は、自ら努力をしない性格であることを認めたくなかったから。
 
作品を作りたくなくてもとりあえずアトリエに行って見たりする。けどやっぱり作らない。
でも努力をしないから「どうせ自分はダメ人間」か「まだ本気を出してないから」のどちらかの言い訳をして逃げてばかり。
 
学校以外の事を知らないのなら今からでも色々アプローチしていけばいいのだろうけれど、やっぱり変な失敗はしたくない自分がいる。
学校にいればとりあえず安定するし(最近はそうでもないですが)、
行動に移していないくせに「自分は美大生なんだ、もの作りの人なんだ」と思い込みたいから、
結局は依存してしまう。
 
そんでもって中だるみになりやすいときには、
アパートのロフトベッドの上で独りきりになって、悲劇のヒロインぶった妄想を繰り広げては、気分を底なし沼に沈めていく。
脳内活動と現実の行動を結びつける努力を怠れば怠るほど、その悪い癖はひどくなる気がする。
 
うーん、学校の話から外れてしまったけれど、この現状は教職以前に人間としてまずくないか。
そこまで言わなくても、「実在するもの」を扱う彫刻学科の人間としては…といって、
また自慰にふけてしまう(性的な意味ではなく自己愛的な意味で)。
 
これはもう自分の根幹に関わることなのである程度は割り切りたいけれども、
根本的な自分の弱さを認めたくないがために、今まで歩んできた道を否定して、話をそらしたり責任転嫁させたりしてしまう。
問題解決になっていないから、自分の中に不良債権をためるだけなのに。

なんだろうなあ。教職以前に働くことを否定するための既成事実を作ろうとしているのかもしれない。
それがイヤなら、弱さを受け入れてとりあえず走ってみるか、
スーパーマン級に自己改革起こしてから社会に飛び出すか、
どちらもイヤなら引きこもるしかないか…。
 
こんな二極相対化をしないと気がすまない自分の脳みそが本当にうざったいです。
うざったいけれども付き合っていくしかないです。
頭と身体は切り離せません。
 
 
 
 


›2008年05月23日

意表のつき方

四輪駆動さんが話題にしてた乳ポスター、自分もあらゆるところで目にしています。
 
 
でもね、さすがにね、
 
 
 
 

男子トイレの個室に貼るのは自重してほしかった(爆)。
 
 
えーと、モデルの女の子に失礼な気が。
 
 
むしろ了承の上でのポスター貼りだったとか?
 
 
好きなだけ個室で別目的に使っ(以下自重)。
 
 
 
うん、高校時代に少しだけ家庭科にはまっていた人間からしてみれば、
「男女共同参画に対する敵」としての格好の標的になってしまう気がするのですが。
女の子の多い大学なのに、女の子の裸のエロさで広告しようってところが、その手の団体に祭り上げられそうで…。

というか、広告業界志望の人がこのポスターを作っていたとしたら、ある意味問題なんじゃ(汗)。
批判も織り込み済みなのであれば少しは話も違うけれど、ぜんぜん考えないで作っていたらどうしよう。
ムサビのコの字の正門の外には、「ヌードデッサン」と聞いただけで発狂する人も少なくないんだから。
性的な意味でも、道徳的な意味でも。
 
 
 
…なんかマジレスしてしまう自分が悲しくなってきた(苦笑)。
 
 
 

ところでこの写真の出処。
自分は「えっちな本やHPから拾ってきた」説を提案してみたいと思います(…するなよ)。
それもそれで著作権とか肖像権とか…(汗)。




›2008年05月21日

ラミ子★ラミ子★ラミ子★ラミ子★ラミ子

とか書いてみたら、アクセス数は上がるのかしら…って、本当に間違ってこられた方がいたらごめんなさい。
にしても、例の動画はそろそろ8万再生。当たって砕けられる彼女に完敗。 
 

自分が知っている中で、「ムサビ」で「アイドル」といえば、
1年のときは文句なしに松浦あじゃさん(プロレス研)、

2年のときはあじゃさん引退後に楠田じぇりこさん(プロレス研)が来た上に、
芸祭ではブレイク一寸前のPerfumeがライブを行って、

3年生のときにじぇりこさんが引退すると言うことでどうなるのかなー、と思っていたら。
外野席から剛速球の勢いで恋愛処女と、我らがラミ子が登場。
 
 

今年の芸祭ははラミ子の独占天下となるのか。
それとも誰かダークホースがいるのか。
どちらにしろカオスになることが予想されるし、むしろそれを期待してたり。

そういえば。
ムサビの芸祭って純粋なミスコン・ミスターコンをやらないなーって。
他の大学の学園祭もそこまで行ったことがないので、そもそもどのような様子なのかはわからないのですが。
(多摩美・日芸・中央大理工の学園祭しか知らないで言ってます)
むしろ「一般的なミスコン」を一度覗いてみたい気もする。

まあ、本当にファッションモデルとして働けそうな人ならともかくとして、
「平準化された美女」なんて美大の超・個性主義の空気ではあまり重視されないのは目に見えていますが。
かといって、みんながみんなラミ子のようではないけれど(笑)。

男受けを狙うよりも目の前の作品のことをまず考えなきゃいけない雰囲気が流れているし、
美容や服飾にいそしむことだけが自分を生かす術ではないということはわかっている人ばかりだろうからなあ。
(空デのファッションコースみたいに学問として追求する場合もあるけれども)
 

…いや、むしろ美大だからこそのミスコンも見てみたいかも。
「才色兼備」ということで水着審査のほかにも、ポートフォリオ審査もあったりするのかも。
(水着審査自体あるのかどうかもわかっていない赤岩さんですが)
ライブペインティングの実演とか、自作の衣装で登場とか、なんだか別の意味でのコンテストになりそうだ。

とはいえ、自分が企画する気はまったくありませんが。
 
 



›2008年05月20日

就職活動の途中経過報告…のはずでしたが

今現在は実質的な就職活動をストップしていますが、それでも就職課の資料ゾーンをうろうろしてたりします。
ちょっと気になる会社がひとつだけあって、とりあえずネットエントリーだけ済ませたのですが、
果たして選考開始のお知らせは来るのだろうか。

11月の就活開始宣言から半年たったら考え方も身の回りの状況も変わってきたので、
今一度情報を整理したうえで日記で晒してみるテストを。
もはや自己満足の極みなのでスルー推奨で(でも書く)。

★院に行く予定
→今のところナシ(変わらず)。ただ、院ではないスクールに行くのを考え出した。最近になって「作る」ことに未練が出始めたので。
ただ単なるモラトリアムでは終わらないように、今目の前にある課題にきちんと取り組みたい…けれどいまいち取り組めていない(汗)。
 
 
★教職について
→実は今迷っているけれど、今の時点ではあまり気は進んでいない。
今年の採用試験は出願しなかったけど、教育実習を経たらまた考え方が変わるかも。
そのときのために私学での採用を調べている途中。
 
 
★就職イベント
→もう行かないかも。世の中にある会社の大半がブラック企業であるような被害妄想に陥ってしまう(それはどうだろう)。
やはり「持つもの」がどんどん目立って社会を引っ掻き回していくんだなーと(イベント的な意味でも)。
なので自立促進の面では大学の就職課を頼りにしている今日この頃。
 
 
★希望勤務地
→最初はUターン就職の予定でしたが、地元の終電が鷹の台駅より早いので勤務地が限られてしまうことと、
仮に終電に乗って帰ったとしても夜中に家族をたたき起こすことになることが大きな問題として浮上。
父が病気持ちなので下手にストレスを与えるようなまねはできず、結局卒業後も一人暮らしをすることに。
…総合職で仕事を探さなきゃ。
 
 
★希望業種・職種
→今までの「作品作りたくない病」の影響で徹底的にクリエイティブ職を避けてきましたが。
ここにきて「作る仕事」も考え出したけれども、今の自分では志望分野も決められないし、
決まったとしてもスキルが足りなさ過ぎるので何かしらのスクールに通うことになるかも。
それにしても自分を見つめなおすのが遅すぎた…。
 
 
★教育業界に対して
→結局のところ今の日本の教育業界でお金を生み出すのは「塾」か「教材」しかないんだなとわかったので、
実習あけてもこの分野は受けないかもしれないです。
気になっていた会社はみんな受験して落とされたので、それで満足しちゃったというのもありますが(笑)。
 
 
★SPIなど試験対策
→まったくやってない。高校以来、勉強というものに対しての拒絶反応を身につけてしまった模様。
よくわからない遠い先のことに対してはがんばれない性格になってしまった。
だからとりあえずネットをついついやってしまう。




›2008年05月17日

いろいろ言ってしまったので

今日は割とすっきりと制作できました。相変わらずのんびりやってましたが。

でも、展示で必要なものが頭の中でようやくリストアップされてきたので、結構進んだかも。
今頃リストアップってのも相当遅いけど(滝汗)。

うん、制作直前に地獄を見るフラグはとっくのとうに立ちっぱなしです。

とりあえず日暮里と秋葉原と吉祥寺は行くことになりそうです。
仕送り直前にこの外出はつらい。やりくりのできない自分に涙目。




棒読みの懺悔文

いまちょっと制作で行き詰ってしまっているから、というのは簡単で格好良く聞こえるけれども、
いつまでたっても作品が姿を現さないのは総て自分の実力のなさが原因なんだから。
 
 
そんな言葉は嘘も同然。
 
 
「ごめんなさいしっかりやりますこれからちゃんとやりm(ry」

という棒読みの謝罪会見ばかりを繰り返す、そんな生産的でない日々を送っても仕方ないのに。

 
学校、教職、ちびくろ。
 
「脱落できなさそうな雰囲気に身を置く」という既成事実で何とかやってきた3年間。
惰性になってもとりあえず最後までは続ける、というのが良くも悪くも自分の特徴なのだけれども。
三つとも続けたこと自体を後悔はしていないのだけれども。
 
 
「学校」という世界・環境・体制に自分を縛り付けすぎたことにいまさら閉塞感を覚えだして、
でも今すぐ全部を投げ出して外に飛び出すための知恵も勇気もないから、だらだら従順ごっこ遊び。
そもそも、ギチギチの亀甲縛りにしたのは自分自身なのに。
目上の人にいいこいいこしてほしいための、ひとりSMプレイ。
 
 
そんなの、大学で求められていたわけではないのに。
 
 
彫刻学科を選んだのは、まるで「天の神様」を唱えるのと同じレベルだったかもしれないし、
かといってとりあえず物事に没頭できるほど自分は容量はよくないし、
卒業の年になって「やっぱり立体は苦手かも…」と言う始末。
受験の段階からわかってたかもしれないことなのに。

さらにここでは「かも」というのがポイントで、
彫刻に没頭したわけではないから学習的絶望感にさいなまれているわけではなくて、
中途半端な状況でいじいじしているだけだから、自分でも面倒臭い。
 
 
そこでなんで「彫刻」からすぐに離れなかったか。
 
 
単に自分がケチ臭かったから。
平面より立体のほうが優れているなんて、自分勝手に思い込んでいたから。
 
 
漫画やアニメなどいわゆる「2次元文化」に没頭していたこともあって、
3次元の世界から離れたら「負け」だと思い込んでいたから。
…むしろ優越感を感じていて、他の人を見下していたかもしれない。
 
 
「ファインアートこそ表現の真骨頂」なんて、他分野の方に失礼な考え方を思い込んでいたから。
…展覧会に行っても、すでに確立しつくされた権威を再確認するだけだったのに。
 
 
「自分はまだ本気を出していない」なんて言い訳をして、無駄に時間稼ぎをしてばかりだったから。
転科や休学、ましてや退学なんて親に言うのが怖くて面倒だったから。
 
 
現状維持をできない自分が「逃げ」に走っているようで、認めたくなかったから。

今頃になって、惰性が一番の逃げだと実感したけど。

 
こんな日記でだらだら愚痴って、
スランプっぽい自分に陶酔したりして、
みんなの注目を集めようなんてしている場合じゃないのに。
 
布団に入ると、一人きりになると、
自分を悲劇のヒロインに仕立てたお話を思いついてしまってばかりで、
なかなか起き上がれなくなってしまう。
作っていることより、頭の中の世界のほうが楽しかったりもする。
それでいて、「ものづくりをする人」のフリをして、おまけに美術の教育実習に行くことにもなっている。
 
 
ビバ、脳内完結ワールド。
決して現実社会に出現しない、独りよがりの大冒険。
「彫刻」から遠いところで自慰に耽って死ぬがいい。
 
 
 
 
絶対に締め切り過ぎれば熱さを忘れるはずなんです。
 
わかりやすいくらい単純に制作から逃げているんです。
 
でもいわせてください。
 
いつものことですけれども。
 
言い訳なんですけれども。
 
負け犬の遠吠えなんですけれども。
 
 
 
「彫刻が苦手です」
 
 
 
いいこいいこでいたかったから。
ムサビの看板を(勝手に)背負って日記を書いているから。
親しい友人にはちょくちょくこぼしていたけれども、
コレを公の場で言うのをためらってました。



›2008年05月14日

美大に通っているのは

単純に惰性なのではないのかとか。
退学する理由がないだけだからなのではないのかとか。

かといって見切り発車できる性格でもないから、
結局グダグダな生活を送ってしまうのだろうとか。

あまり立体で表現されないような概念に挑戦しようと思ったけど、
そんなのきちんと彫刻にいそしむ人がやることじゃん、と今頃になって気づいたりとか。

そもそも「ひたすら作る」という気合も経験も、
今の自分には絶望的に不足しているとか。

新卒での教員採用は受験しないと決めたけれど、
願書だけでももらって置けばよかった、と今頃になって後悔したりとか。
一般企業の採用試験もグダグダだったからあまり前向きではないとか。

休学や留年や自主退学にあこがれるのも、
今現在の自分の欠点から目をそらすための逃避行でしかないとか。

とかとか。

ロフトベッドの上で考え事をしていたら、もうこんな時間(汗)。
現実的な問題で、しょぼい結果しか出せなくても仕方ない自分だから、
とりあえず何か「形」をひとつ作り上げなきゃ。
…あと10日で(汗)。

以下余談。


今思ったけど。
教職課程の人がよく使う「一般企業」という言葉。
美大生が言うところの「一般大学」みたいな優越感があってイヤになってきた。

学校とて社会であり団体であるうえに、国公立ならひとつの行政サービスで教職員も「イチ公務員」。
私企業もタイプは違えど日本の国家体制に組み込まれているのに(たぶん)。



›2008年05月12日

アキバ★ツアー

ruraさんの日記にもチラッとコメントしましたが、
土曜日に彫刻研主催のアキバ★ツアーに行ってきました。

アキバといっても萌系サブカルチャーの探検ではなく、制作に使えそうな電子機器のお店を案内してもらうのがメインでした。

                                            …あとで裏メニューもありましたが(ぼそ)。

 
予備知識のないまま専門的なお店につれられたのでわくわくしながらも困惑したのですが、その分自分のものづくりがいかに「セット教材」的かを実感。
とりあえず形にはなっているけど(そうでないときもあるし・汗)、自分でイチから仕組みを考えたわけじゃないから、
その先のものづくりに役立つ知識を収穫しないまま終わる、みたいな。

 
あと、アキバは正真正銘の「商店街」なんだなと思った。

カレーに例えて話をすると。
スーパーに行けばそれなりの材料が一通り手に入るけれど、
そこをあえて自分の足で探し回って、信頼の置けるお米屋さん・八百屋さん・お肉屋さんetcを見つけるような気分。

電気機器も普通の電気屋さんで買えばとりあえず実用に値するけれど、
自分の目的に合ったものがほしかったり、「作る」こと自体を楽しみたいときは、
自分で交通費を払って秋葉原駅の電気街口を降りて、
基板やさん・電球やさん・電線やさん・モーターやさん・液晶やさん(←一番驚いた)
などなどを歩き回って、自分のオリジナル性を追及していくんだなあ、と思った。

…彫刻学科の人間の言う台詞じゃないけど!(汗)


あと、色々思ったことを箇条書き。

●基本的に3年生向けのツアーだったので、一人だけ4年の自分はアウェー感たっぷりでした。
でもいいもん。いつものことだから(オイ)。
さらに何人かにはため口で話をされたけど、別にそこで訂正を求めない自分もいた。
いいもん。ちびくろでは小学生からも呼び捨てにされてるし(それは別物だろう)。

●電車の遅延で遅れる人を待っている間、ラジオ会館の海洋堂をぶらぶら見回ってたのですが。
…自分、フィギュア(というか立体)に萌えない人間なんだなと実感しました(汗)。
これも彫刻学科の学生が言う台詞じゃないような気がするのですが、つくづく自分は平面性の高い人間だなと。
(ただ「存在感」や「物が地面に立っている」などの立体感を学べたことは収穫だと思いました…入試レベルで終わっている気もしますが)

●でも別のお店にあったクレーンのミニカーの構造感はいいと思いました。自分は骨格萌えなのかも。

●海洋堂ではフィギュアではなく、「挫折禁止」ステッカーを購入。
…ていうかこれ同人グッズだったのか。いまYahooで調べてはじめて知った。どこかのデザイン会社の商品だと思ってた。

●とあるお店でボタンを押すとLEDが光るディスプレイがあったこともあり、
別のお店でもそれをやろうとしたら、「それ押すんじゃないよ!!」と怒られました。
どうやらボタンではなく部品そのものだったらしく、反省。
それにしてもお客さんに怒鳴るところが問屋街(?)っぽくていいなあ、と思った。
日暮里の生地やさんでもお願いしすぎるお客さんに堂々と苦言を呈しているおっちゃんがいたなあ。

●LEDや豆電球はしっかりさせようとすると案外と高くつくことがわかった。だからちびくろで電飾系の活動をすると失敗するわけだ。
一人200〜300円で作ろうとしていたからねえ。他の活動との兼ね合いでそれくらいしか予算が出ないから仕方がないけれど(参加費自体、年間で5千円だし)。

●どうやら「アクリルの球体」なんてものはこの世に存在しない模様。制作でほしかったのに、自分の材料知識のなさに愕然。

●音に反応する電飾センサーが売られていたけれど、電子工作の知識がまったくないので購入を断念。

 
 
 
 
というわけで、雨の中4時間以上歩き回ったあとの〆は、

メイド喫茶・メイリッシュ(笑)
10人連れで、しかも大学の課外授業の打ち上げで来るとは思わなかった…メイド喫茶、初体験なんです。
並ぶかなと思ったら、いいタイミングで二つテーブルがあいたのですぐに座れました。

メイド喫茶といっても、このお店は5時までがメイドタイムでその後はコスプレタイム。
自分たちが行ったときはキョンシーなどのコスプレをした店員さんばかりでした。
額にお札を貼られた方、接客のときが大変そうでした(苦笑)。

 
先生曰く、「4時半から2つの時間帯をまたぐのがいいんだよねぇ」…って(笑)。
配布プリントの最後のほうに「メイドカフェ老舗系」の項目を設けているし(笑)。
しかも「エロカワ」とか「突発イベント」とか、個人的にミシュランしているし(爆)。

そんな隠れオタ説浮上中の先生に「なんか面白いもの頼んでみなよ、おごってやるから」なんていわれたので、
メンバーの中では明らかにネタ要員だと自覚した自分は、それなりにがんばってみました。

 
 
 
ビッグカフェオレ。
通常の3倍の量。
945円ナリ。

 
 
 
…丼のようなカップが出てきたときは一寸あせりました(笑)。力が弱い人だと取っ手だけで持ち上げられないでしょう。

あまりのインパクトゆえに先生が写真を取りたがっていたのですが、そこは店員さんに「ごめんなさい、心のカメラで撮影してください」と止められました。
(過去に悪質な盗撮事件があったらしく、写メールも禁止になってました)

でもカフェオレは残すことなくいただきました。さすがにコレを残すのは色々な意味で失礼だと思ったので。
筆箱に合った定規で空になったカップを簡単に測ってみたら、容積的には600〜700CCくらいでした。
他の飲み物なら驚くほど「巨大」ではない量なのだろうけれど、普通のコーヒーカップは200CCちょっとだと思うので、
カフェインも入っていることですし、体調がよくないとつらいことになるかも…。
自分も飲んでいるときはテンションが高かったので平気でしたが、帰り道には何度もトイレに行きました(汗)。

 
飲み物だけだと間が持たなくなりそうだったので、一緒にロイヤルチョコレートケーキも注文(+400円ナリ)。
メイド喫茶は食べ物の味が…という話しも聞きますが、ここのケーキは普通においしかったです。
あとはもう片方のテーブルでたこ焼きを食べていたので、こっちも負けじと同じものを頼んでみんなで突っついたり。
メイド喫茶でたこ焼きって…なんか不思議な気分。

合計1345円分(+たこ焼き)完食したのですが、会計のときは「一人500円でいいよ」といわれたので…半額以上ゴチになりました(笑)。
●●せんせーありがとー!!(爆・一応伏字)

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
で、肝心の制作のほうは…手付かずどころかむしろマイナスに進んでいる気がします(涙)。



›2008年05月01日

突然ですが

就職活動をやめる運びと相成りました。

 
 
 
                                         …教育実習が終わるまで(笑)。
 
 
 
くだらないことをしてしまってごめんなさい(汗)。
 

どちらにしろ教育実習は普通に激務である上に、
「先生になること(≒一般企業に行かないこと)」を前提に受け入れてもらっているので、
その期間中に就活なんてできるわけがないです(過去に実習休んで面接に行った人もいますが…)。
5月になった今からESを提出したら最終面接が6月に食い込む可能性も高いので、
当たり前の選択っちゃー当たり前だし、そのことを踏まえたうえで行動していたわけですが。

ただ11月辺りから「就活始める宣言」をした手前、今の時期に内定をいただけていない状況は、
「卒業までに決まればいいやー」と思っていても若干あせるものもあり、
かといって興味のない分野の企業まで手当たりしだい受験する気にもなれず(教育系を5社受けたっきり)、
それに加え今頃になって「正社員になる」ということが自分にとって有益であるかどうかも悩みだすという(汗)。
経済的に安定しちゃうとぬくぬくしたまま育ってしまいそうで、自分に厳しくなれない気もするのです。
(仕事そのものが厳しいものではあると思うけれど)
 

でも今日になって就職課の方とお話して、そんなもやもやした自分でも、
それなりの今後の展望がなんとなく見えてきたので、自分としては割とすっきりした気分。

もう5月中は制作と実習準備のことしか考えない勢いでいくつもり、になればいいなあ(なぜか希望形)。
 
 
世間ずれしているって言われてもいいやーって思ってます。
その「世間」とやらは、自転車操業っぽくなってきた雇用産業が決めたことだと思うから。
(資本主義批判…汗)
みんな広告戦略に乗せられ流されて、「オートクチュールっぽい」ライフプランを押し売りされているのであれば、
その裏側が見えて嫌な気分になった自分は、
言葉を飲み込んで社会悪に洗脳されたフリをするか、
自ら荒地を開墾して本物のオリジナリティを構築するしかないのだろうか。

美術大学なら、圧倒的に後者を選択する人が多いと思うけれど。