2007年11月13日
企業に振り回されなければ就職できないのか
さっき「就活では商業主義に振り回される」といった話をしたので、せっかくなので続きを書きます。
就活の第一歩として、よくネットで「●●ナビ」みたいな就活サイトに登録します。
そのHPでは、よくサイト主催イベントの告知がなされてます。
それを見て、自分もイベントに行ったことがあります。
就活の前にちょっと産業社会の勉強を使用、という感じの触れ込みのイベントでした。
わざわざスーツ着て、ビッグサイトまで電車乗り継いで。
個人的事情で就活最盛期の3〜4月にあまり動けないので、今のうちにやれることはやっておこう、
と思っていたけれど、今思えば自分なりの焦りと空騒ぎの行動だったと思います。
で、行ってみた感想。
割と商業臭い。
いや、企業主催だから当たり前なのだけれども。
なんか企業側が「がっついてる」感じがするところばかりで、あまり感心できないと思うことしばしば。
まだ9月の段階で「プレイベント」の扱いだから、
よほどの大企業or儲けが多い企業じゃないと参加してないからかもしれません。
(ここで、あえて「大企業」と「儲けが多い」を分けているところがポイントです)
悪徳商法で批判されている教育系企業が、ふつーにふつーにブースを持っていて、
そこにリクルート姿の学生がびっしりいるのを見たときには、正直悲しくなったりもしました。
他人事のようですが、自分が家庭教師の仕事に片足突っ込んでた時期があったので、
教育業界で「ブラック」のところの情報を自分なりにつかんでいたことも大きいと思います。
とりあえず自分は「いろんな業界を見たい」というと思ってジャンル違いの企業の説明会を見て回ったのだけれども、
「もうここは、イベントの趣旨を無視して自社の売込みをしているな」というところも多くて、
あまりいい思いをしないこともしばしば。
(普段直接関わらない業界の人と話せたことは面白かったですが)
あとはブースごと、業界ごとの人の入りの差を目の当たりにして、「ああ、淘汰される感じがする…」と思ったり。
いや、学校ではなく企業なのだから淘汰されて当たり前なのかも知れないけれど。
自分が見る限り金属系の会社のブースで寂しいところが多くて、ちょっとかわいそうに思ったり。
(自分も興味持てなかったのですが)
で、イベントで見学した企業には「訪問票」という名のエントリーカートを渡すのですが、
それを元に会社側で自動的にエントリー受付をしてくれるのはある意味ありがたいけれど、
その後のメールの多さがちょっと厭になる。
けれどわざわざエントリーを取り下げるのも面倒なので放置。
さすがに土曜の昼下がり、携帯に電話をかけてきた某外食系企業には腹が立って、
その場の電話口でエントリーを取り下げる旨を伝えましたが。
もともと興味本位で見たブースで、入社する気はまったくなかったのでちょうど良いや、って思って。
ただこれも逆に見れば、電話をかけたお姉さんも必死だったんだよなあ、
今から必死にならないと人材が確保できないんだろうなあ、という部分もあることは確かで。
社会に出るためにイベントに行ったのに、逆に産業社会の厭な部分を実感してしまうことが多かったです。
けれどそれもまた「社会勉強」と考えれば、間接的に就活に役立たせることはできるかな、と思ってます。
まだ「プレイベント」だったので、コレが1月辺りのイベントだったらまた様子が変わるかもしれませんが。
就活サイトもイチ企業。そこに群がる企業は多数。
無防備で喰らいついたら向こうの思うままだな、と実感しました。
まずは、自分の中に「軸」を持たなきゃ。自分なりの考え方と、それを踏まえた人生設計を。
…って、それが難しいんだけれど。
就職産業は売り手市場で盛り上がっていますからね。
しょぼいブツを掴まされないように、気をつけねば。
自分のポリシーでお腹を満たしてないと、空腹時に行くコンビニみたいな事になってしまいそう。
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