2007年11月13日
えすぴいあい
古本屋さんに新刊同然のSPI本があったのを勢いで買って、パラパラ読んでみて思ったこと。
これって、中学受験の問題じゃん。
自分は「一応」中学受験を経験していたので(本気で勉強しなくて全落ちしましたが)、
鶴亀算とか旅人算とかを「懐かしく」感じてしまうのです。
(図形や理科の問題は、高校受験の範囲も入ってしまうけれど)
そうか。半ズボンを穿いていたころに解いていた問題は、一流企業の入社試験だったのか。
だから難しかったんだ。そうなんだ。
そんな懐かしいものを10年後に出されたなら、張り切って再チャレンジしようと思いますよ。
少なくとも、就活であわててる自分は。
いまや中学受験は産業として花盛りで、行政側もちょっと商業臭いニュアンスを匂わせる今日この頃。
就職活動に関してもDMが一杯届くし、イベントに行くといっそう「商業臭さ」が酷くてつらくなる。
どちらも人生の岐路にあるイベントで、できることなら自分自身の力を信じて切り開きたいものだけれども。
正直わからないことだらけだから「誰か」の力にすがっているうちに、
いつの間にか「誰か」という名の営利団体に振り回されていて、思う壺になっていたりする。
進路すら自力でがっちり決められない自分の非力さを嘆くとともに、
マスプロな「オリジナルの人生設計」を提供される、詐欺臭い世の中が厭になる。
これで週刊誌とかの受験ネタで、中学受験の経験の有無による就職率の統計とか出された日にゃ、
もう、マスコミと受験産業と就職産業が裏でしっかりつながっている、と疑われても仕方がないと思うのだけれども。
たぶん多くの教育ママのはその雑誌にガッツリ食いついて、向こう側の思う壺にされてしまうのだろうなあ、
なんて、飛躍して僻んだ学歴観バリバリの被害妄想をしてしまう。
そんな性格の悪い事を考えながら日記を書いてる。
SPI本は、まだ一問も解いてない。
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