2006年08月20日

脱皮したいといいつつ抜け殻を幾重にも着重ねる自分

日芸に行った予備校仲間S君(年齢的には1個下だけど)からお昼にメールが。
「今日の新日曜美術館を見てください」とのこと。
というわけで見てみました。

新潟の山の中で現在行われている「越後妻有トリエンナーレ」の特集でした。
里山の中での現代美術イベントということで色々な雑誌で取り上げられてはいたけど、自分がきちんとした情報を取り入れたのは今日が初めてだったり。
美術手帳チラ読みくらいはしていたとはいえ、美大生失格。

S君が参加したのは、『脱皮する家』という作品。
日芸彫刻のメンバーで、煤けた廃屋のありとあらゆる表面をのみで削っていく。
黒ずんだ重苦しい木肌から、若々しい樹の色が覗きだす。
そして、家の中心を基点に渦巻き模様の彫り跡が廃屋いっぱいに広がる、というものらしい。

1年半会っていないうちに、S君はでっかいことをしてきたんだなぁ、と思った。
それに比べて自分はどうなんだろう。

ちびくろもある種「でっかいこと」に変わりがないはずなのに、なぜか後ろめたい。
美大生の本分=作品製作をおろそかにしているから?
ある意味当たっているけど、それは言い訳かも。
何事にも「割とあり」で済ましてしまう先輩は、「じゃあちびくろに没頭すればよい。同級生に会うたびに『久しぶりだね』といわれるがよい」といったけど、自分は機械的にその意見を却下。
「サークルばかりやる大学生はダメ学生」という、ステレオタイプなレッテルを適用して。
馬鹿じゃん。自分がまさにそうなのに、矛盾的に自己否定しているし!
「優等生」っぽくなりたいだけじゃん、先生を「優等生萌え」させたいだけだったじゃん、今までの自分の人生の大半!!
(「萌え」の用法間違ってるかもしれないけど。「脊髄反射」のほうがよかったか??)

…発狂しそうになったから、ちょっと冷静になろう(汗)。


とりあえず、行けそうだったら最終日に行ってこよっかなぁ。
S君が関わった「でっかいこと」を肌で実感してみたくなったし、色々うだうだ言っている自分をどうにかしたいし。




Posted by akaiwa at 2006年08月20日 21:38
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