リアルでギリギリな美大生の日常を・・・ (※微妙に非日常系日記)
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職人さん現る。
最近ブログに書きたいなって思うことが無い。
いや、あるっちゃーあるんだけど。
シルクスクリーン専攻になってシルクについて思うこととか、
それぞれの版種をやるにあたってのかかる費用の差についてとか、
コンクールで講評のこととか、展示の仕方とか、
やっぱり永澤先生は素敵だと思ったこととか、
額買う金無くてポスターのパネルみたいなの買って、チャリで運んでたら
ムサビ前のアパートの花壇にひっかけてすっころんで額が歪んで、そのまま展示してる件とかとか。
色々あるっちゃーあるんだけど、
どうもパソコン開いてまで書く気がしないなーとか思っていたんだけど
今日は久しぶりに胸がキュンキュンしたできごとがありました。
つーかこんなにキュンキュンしたの、版画の授業で初かも。(ぇ
なんと、刷り師の石田了一先生が講義をしていただきました。
やっぱなんだかんだ言っても世界の池田良二です。
池田先生が声をかければこんな人も呼べるんですね。
他の版種に比べてシルクの扱いひでぇよなぁ〜とか思ってたけどちゃんと考えてくれてるんですね!
感動いたしました。池田先生ありがとう。
正直シルクスクリーンの作品なんて先輩達のですらあんまり見たこと無いし、
シルク担当の先生も一人しかいないし、どんな技法があるのかすらよく分からなくて、
今どんなことができるんだろう・・・って模索してる途中だったのですが、
まぁ今日講義を受けてみて、結論から言うと
シルクスクリーンって何でもできる。
以前、0か100しかでないから0か100でしか刷れないから水彩表現のような濃淡を出すのが難しい。みたいなことを言いましたが、
そんなこと全然なかった。
まぁちょっとずつ薄い版を重ねれば表現できるとは分かってはいたけど、
現実的ではないと思っていたんです。(ってかこの日記書いた頃すげぇ病んでるなぁ・・・笑
それが完全に間違ってたよね。
できる。やればできる。
まさに進研ゼミ大学講座。(ここで何がまさになんだよとか突っ込むのはヤボですよ。
水彩表現どころか油絵みたいな表現もできる。
これとか。
版画なのに完全に筆跡のマチエール。
鉛筆表現も。
ラメだってできちゃう。
ねぇ、カラーコピーじゃねぇの!?カラーコピーだといってぇ!?
本当に凄いっ!柄にもなく写メを撮りまくってしまいました。
こんなにもデジカメを忘れたことを悔やんだことはありません。
んで、話は戻って刷り師の話。
そもそも刷り師ってのは作家ではありません。
職人さんです。
作家さんに依頼されて、版にする人のことで、自身は創作はしません。
だから同じものを正確に大量に刷らなくちゃいけないから
もぅ技術は神だよね。良い意味でマシン。
そんで石田さんとは草間弥生とかアンディーウォッホルの刷りを担当してらっしゃって
今日は刷ったものをたくさん見せていただきました。(上の画像はその一部。
本当に何版も何版も重ねてメディウムってこんなに使えるんだ!って思いました。
ちなみにこの版画。
誰もが一度は見たことある絵だと思うのですが頭だけで10版ぐらい刷ってるんだってー
思わず 『ぎゃーっ』 って声が素で出ました。
実際ここまで技術をつけれたら、作家としては終わってるね。(笑
あぁ〜今日1日で義務教育を終えた気分。
今日は実際刷ったりもしたので
気が向いたら続きはまた次回。(基本的に有言不実行
本当に親切な方だったので次回にも期待。
ありがとうございました。
ムサビてgreat!なところですね。
なにもかもが面白そうです。会社やめてムサビに行きたいです。
投稿者 コマチッチ : 2008年10月08日 12:02
コメントありがとうございます。
そう思っていただけたなら私のムサビコムでの役割は
果たせて何よりです。笑
でも通信という方法もありますし、会社を辞めるのはちょっと考えて下さいね;;笑
投稿者 四輪駆動 : 2008年10月10日 15:10