リアルでギリギリな美大生の日常を・・・ (※微妙に非日常系日記)
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さすが美大と思う瞬間。〜inムサビ
やっと貼り絵が終わって次は版画の授業です。
ざっと半年ぶりに4号館で授業なのでなんか嬉しい‥
‥と、版画の課題に入る前に
まずは前回の貼り絵の課題の講評の事を書かないといけません。
なんでこんなに書かなきゃいけない使命感に追われてるのかっていうと
講評中に、えっ?これは神様が私に与えてくれたネタ?ってぐらい
神がかりなネタ提供者がいらっしゃったからです。
人それぞれ嫌いなモノ、苦手なモノと、好きなモノ、得意なモノがあるように、
課題にもやりたくないものがあります。
まぁぶっちゃけた話、今回はたまたまそれだった訳で
作品も微妙な感じで終了‥
まぁ今回の課題は芸祭が終わってぽわーんとした空気の中始まった授業だから
同類の方もちらほら‥
まぁ仕方ないよね。
だってモチーフがたばこ、チップスター、カルピスソーダ、カラムーチョにビール・・・
これから宴会ですか?
なんか色がテーマとかいうわりに、なんだこのやる気のないモチーフは・・・
そんな言い訳はともかく、
そーんな感じでうとうと講評を聞いていると
30号以上っていうサイズ指定にも関わらず、
A4サイズの作品が二つ並んで置いてある。
ん?
目をこすってよく見てみる。
しかもこの二つ。同じじゃないか。
んー?
更に目をこらしてよく見る。
あれ?左だけ貼り絵で右は・・・・
雑誌!?(; ・`д・´)
そう、この人雑誌を貼り絵で模写しただけなのだ。
しかもその雑誌。
ノンノとかキャンキャンとか、スマートとかそういうファッション雑誌でもなければ
ジャンプ、マガジン、サンデー、コロコロコミックとかいう少年漫画でもない。
目を凝らしまくったおかげで完全に目が覚めました。
ドキドキしながらその人の講評を待つ。
ついにその人の講評になる。
先生『これは・・・?』
私もそれが気になって仕方が無い。
恐らくそこの教室にいたみんながそう思っていた事でしょう。
作者『まぁ見てのとおり30号でも無いし、モチーフも関係無いのですが、
まずはこの雑誌を見て欲しいんです。』
そう言いながら彼は先生にパラパラっと雑誌の中身を見せる。
作者『まぁ見ての通りエロ漫画なんですが・・・』
エェ━━━━━( ゜Å゜;)━━━━━!!?
静まり返る教室。
先生、険しい顔。
作者、誇らしげな顔。
駆動、満面の笑顔。
彼はその雑誌の説明を続ける。
なんでもLOと書かれたその雑誌はロリ専門のエロ雑誌で、
「子供ですが、何か?」のキャッチコピーで創刊されたらしいのですが、
なんかロリコンとかの変質者による事件が増えて
一時発売中止になったとかなんとかで、それはおかしいとかなんとか思っているそうです。
そんでもってこの月のLOを選んだ訳は
表紙はロリ専門誌だから、もちろん子供の絵なんだけど
『これは子供ではない』ってかいてあるんです。
子供に見えるけど、これは二次元の世界で漫画という記号だみたいな。
まぁアレだ。皮肉というか開き直りみたいな感じらしい。
いやぁ熱い。
そしてニュアンスでしか話を覚えていない記憶力の無い自分が悔しい。
先生『なるほど。それでこの雑誌の事は分かったけど何を表現したかったのかな?』
そうそう。そこだよ先生。
こんな作品で許されるなら、自分もロナウジーニョとか一生懸命作ったよ。
作者『そうなんですよねー。。。自分でも訳が分からないんですよ。』
工エエェェ(´д`;)ェェエエ工
恐らく教室中のみんなが分かってませんよ。
挙句の果てに
作者『僕も逆に聞いてみたいんですよね。』
そう来たか。
次回うちもそれでいこうか。
その後、オタクとは何かや、萌えの定義を語り、
『オタクって弱いんですよ。』
『オタクが中心に来たらオタクじゃなくなる』
『オタクとしてのアイデンティティを持つ』
などと、名言を放ち、
『実は美術が好きじゃない』
『前回の裸婦はちゃんと書いたんだけど、なんだか物足りなくて・・・』
『次はちゃんとやろうと思うけど・・・』
・・・と問題発言を残し、
『・・・なるほどね。』
・・・と、先生はさほどその事には触れず次の講評に移りました。
ナイス判断。
さすが美大だぁ〜
こんなに楽しい講評は初めてでした。
ちなみにココに彼が模写した表紙と説明を発見しました。
彼の勇気ある行動を称えたい。
さてさて、ここで問題です。
『次はちゃんとやろうと思うけど・・・』
の次に彼はなんと言ったでしょう?
答えはランキングの紹介文にありますのでクリック。
←現在4位(笑いをこらえるのが)
←現在60位(大変でした)
※現在、この記事の答えは続きを読めばあります。
答え:『その次はどうなるか分からない。』
彼の次回作に期待です。