リアルでギリギリな美大生の日常を・・・ (※微妙に非日常系日記)
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終電
今日もいつもの様に電車寝過ごしました‥
そぅ、これは神奈川の眠り姫の称号を姉妹で持っている私にとって
日常茶飯事の事だったのですが、ただ一つ違う事は電車が
終電だったということです。
ただでさえ夕飯いらないって言っただけでキレ気味の親に
始発まで時間を潰すなんて口が裂けても言えません。
そこで仕方なくタクシーに乗ろうと思ったのですが
最寄り駅まで7000円はかかりますと‥
今日の所持金1500円ほど。仕方なくATMでお金を下ろすも5500円。
家までたどり着かない _| ̄|○
ここで心理作戦にでるため
運転手のオッサンに「5000円でどこまで行けますか?」と尋ねました。
これで5000円でそこまでいけなかった場合、文句が言う権利ができる訳です。
「○○駅ぐらいまでだね〜」オッサンが言うには最寄り駅の3つ手前ほどまでらしい。
という事はオッサンも、少しサバを読んでると思われるので2つ手前までいけると推測され、
そこまで行けば、まぁ2時間走ったり歩いたりすれば帰れると思われる。。。
本来、電車で行けば300円ほどの運賃を、タクシーだと7000円だとか
本当に世の中腐ってる。。。なんて思いつつ、結局乗り込みました。
「お嬢ちゃん、最寄り駅までどうするの?」 「歩きますよ。他にあるんですか?」
「女性一人じゃ危ないでしょ」 「そうですね。」
「あと一時間前早ければ電車あったのにね〜」 「そんな事言われても困るんですけど。」
5000円も払っているので、気の利いた言葉を選ぶ気にもなれず、
バイトの面接で笑顔が好印象ということで、即採用になった面影はこの時封印しました。
「親呼びなさいよ」 「うちんち車無いんでチャリで来られても無意味です。」
「じゃあ電話してお金もらって・・・」
このオッサン、私がお金持って無いのを見限ってお金を親に払わせるつもりらしい。
ふざけんな。うちの親が夜中に帰ってくる娘に金払う訳無いだろっ!
絶対死んでも払いません。うまい棒500本の代償はでかいんだぜ!!
なかば5000円という損害にキレつつ、オッサンも空気をさっしたのか無言で走っていると、
5000円地点に到着。このオッサンやっぱりサバ読んでました。
三つ手前どころか一つ手前の駅までじゃん!
嬉しい誤算だったけど、5000円あったらマザー3買えるって考えたら
それも全てオッサンへの怒りに変わります。
とりあえずココで下ろされても困るので「あと500円追加で。」と、奥の手を使います。
オッサンちょっとたじろぐ。このままだと辿りついちゃうみたいな勢い。嘘がバレバレです。
ちょっと優越感に浸っていると、500円でようやく、我らのジャスコ、ヨーカドーが見える
見慣れた景色に着きいた時、オッサンにしぶしぶ5540円を払いました。
「これで予算全部かな?」 「そうですよ。もう歩くしかないですから…ではさようなら。」
そして降りようとした時、オッサンが私を衝撃の一言で呼び止めました。
「駅まで送ってってあげるよ」
( ゚Д゚)ハァ?
「お金無いですよ?」 「別に良いよ。駅までなら」
エェ━━━━━( ゜Å゜;)━━━━━!!?
なんだよ。オッサン超良いヤツじゃん!!
やっぱ意思疎通って大事だよね。やっぱ日本人といえばあうんの呼吸ってヤツじゃん?
短い間でこんなにも分かり合えるとは思わなかったよ。もうこの際だし付き合っちゃおうか!!
一気に笑顔解禁。まさかオッサンも私がこんな風に笑うなんて思いもしなかった事でしょう。
でもね。せっかくそんな勢いだったのに駅に着く前に気付いちゃったんです。
タクシーって人送ったら、次の客取るために駅に戻るんですよね。
ついでかよっっっっっっ!!!!!500円返せって!!
って事でありがとうは言いませんでした。
オッサンのおかげでまた長々書いちゃいましたよ全く・・・
あのオッサンの恩着せがましい笑顔が、一瞬でも仏に見えた自分が悔しくてたまりません。